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室屋選手を支援するブライトリング主催の体験フライトが

6月4、5日に千葉県立幕張海浜公園で開かれる世界選手権「レッドブル・エアレース2016」を前に、同レースに日本人唯一のエアレース・パイロットとして参戦する室屋義秀選手が凱旋帰国。室屋選手を支援するブライトリング主催の体験フライトが、室屋選手の地元福島県で開催され、世界レベルの曲技の一端に触れた。


「どうしてもダメというときは挙手してください。ハハハ」。最も忙しいはずの、まさに離陸せんとするタイミングで、パイロットがインカムを経由して前に座る僕に声をかけてきた。すごく気軽に。まだ飛び立っていないのにもう挙手したい気分だった。


4月某日、新幹線とタクシーを乗り継いで、福島県の農道空港「ふくしまスカイパーク」へ向かった。レッドブル・エアレース・パイロットとして世界を転戦している室屋義秀選手が操縦するエアロバティック機に乗せてもらえるというからだ。


主催はブライトリング・ジャパン。ブライトリングといえば、1936年に英国空軍のサプライヤーとなったのを皮切りに、多くの航空関係者に愛用されてきた。52年に発売されたナビタイマーは航空用回転計算尺を備え、瞬く間にパイロットウォッチの定番となった。ブライトリング・ジャパンは2007年から室屋選手をサポートしている。


この日、同社が所有する2座のエアロバティック機「エクストラ300L」は完璧に整備されて、いつでも離陸できる状態にあったが、機体はハンガーに入ったまま。朝から続く強風で飛べないのだ。風が弱まって機体を滑走路へ出しては、また風が強まってハンガーに戻すという状態が続いた。スタッフが何度も控室に顔を出し、その度に「風が弱まらなければ飛べない可能性もあります」と申しわけなさそうに呼びかける。


他媒体の連中と「早く飛びたいよね」「飛べなかったらここまで来た意味ないよね」などと語り合った。それは嘘ではないが、半分くらい飛べなくてもいいかなと考えていた。怖い。実は数年前にもここふくしまスカイパークで室屋選手が操縦する飛行機に乗せてもらった経験があるのだが、そのことを知るスタッフが「エクストラ300Lは前回のセスナみたいな機体とはわけが違いますよ」と耳打ちしてきたからだ。え、前回のも十分スリリングでしたけど?それを聞いて天候回復を願う気持ちが少し弱まった。



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