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新素材開発と高速化はブレゲの脈々とつづくDNA

時計の針を、ふたたびび5代目のルイ-シャルル・ブレゲの時代に巻きもどそう。彼が開発した「ブレゲXIX」は、長距離飛行において数かずの偉業を成し遂げた。1924年にパリ~東京間、1927年には初の南太平洋横断、そして前述したパリ~ニューヨーク間無着陸飛行などなど。ルイ-シャルルによって人類は、かつてない速度で国境や大陸、そして海を越える術を手に入れた。それはすなわち、短時間でいくつものタイムゾーン(時差)を越えることを意味する。


そして2004年、ブレゲのパイロット・クロノグラフは、ルイ-シャルルの飛行機とおなじく、タイムゾーンを越える機能を手に入れた。「タイプXXI(トゥエンティワン)」──「タイプXX」シリーズの第5世代は、6時位置に第2時間帯表示の、3時位置にはその昼夜がわかる24時間表示のインダイヤルを備える2タイムゾーン機能を有しているのである。グローバル時代に即した新設計のムーブメントは、同時にクロノグラフ機構も進化させている。分積算計をセンターに配置して視認性を高め、さらにはクロノグラフ秒針と一緒にフライバックするよう設計されているのだ。



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