同社のムーブメント開発における驚きに満ちた世界は、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲをはじめとするハイメゾン達による歴史的なタイムピースに挙って投入されてきた実績だけを考えても、他に類を見ないレベルにある事は明らかでしょう。
そして外装における同社のアイコニックで比較的身近な技術の一つに、リューズの根元についたコックを180度回すだけで、潜水艦のハッチのような強力な気密性を実現する、コンプレッションキーがあります。
ロレックスをはじめ多くのメゾンが採用するねじ込み式リューズとは比較にならない程に操作が簡単で、ネジ山の磨耗や破損のリスクも低いこのリューズロックシステムは、ジャガー・ルクルトのみが成し得た素晴らしい技術のひとつと言えるでしょう。
そんなコンプレッションキーをはじめとするジャガー・ルクルトの最新技術が惜しげも無く投入され続けるコレクションがマスターコンプレッサーであり、これまでにも伝統的でありながら、極めて先進的で個性的なアラーム機能やワールドタイム機能などをはじめとする様々な複雑機構を搭載したモデルがラインナップされてきました。
機械式時計に精通したユーザーにさえ、難しそう、とっつきにくいとの先入観を持たせてしまう程に個性的な外観が逆に仇となっている部分も無きにしも非ずですが、常にマスターコンプレッサーはジャガー・ルクルトの最新鋭の技術が光る、極めて同社らしいコレクションであることに違いはないでしょう。
そんなマスターコンプレッサーの、21世紀を象徴するケース素材のひとつであるセラミックを採用したクロノグラフが、ここにご紹介するマスターコンプレッサー・クロノグラフ・セラミックです。 |