ブライトリングの人気モデル「ブラックバード」は、この飛行機にインスパイアされて誕生した「クロノマット」の派生モデルとして誕生した。
2010年のバーゼルフェアで発表された「ブラックバード・ブラックスチール」は、このケースにDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングを施したもの。
これはダイヤモンドの同素材であるカーボン、それも非晶質(アモルファス)構造の結合体のものを、ステンレススティールの表面にイオンプレーティングなどの手段でコーティングするもので、表面硬度や耐摩耗性が飛躍的にアップする。このモデルの場合は、表面硬度が通常のステンレススティールケースのヴィッカース硬度が最高でも1000Hv(ヴィッカース硬度)程度なのに対して、5000Hvに飛躍的にアップしているという(ちなみにダイヤモンドは1万Hv)。
だがDLC加工を施したこのモデルの最大の魅力は、ケースの硬さというよりも、精悍さと華やかさを兼ね備えたケースの「特別な黒い輝き」にあるだろう。心を惹かれた方は、まずはこの輝きを店頭で確認してみてはいかがだろうか。 |