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「ピエール アーペル ユール ディシ エ ユール ダイヨール」が日本上陸

ヴァン クリーフ&アーペルは、近年は詩的なストーリーが文字盤に展開されるポエティックコンプリケーションや、驚くほど精緻な天文系の複雑モデルで、時計ファンから大いに注目を浴びてきた。メンズのシンプルなドレスウォッチにおいても、その高度な時計作りの技は冴えわたり、1949年に創業者一族のピエール・アーペルがデザインし、自らの名を冠した「ピエール アーペル」は、メンズのエレガントなコレクションとして知られる。


この度、日本で発売を開始した「ピエール アーペル ユール ディシ エ ユール ダイヨール」もまた、エレガントなフォルムに、非常に高度なメカニズムを搭載した、時計ファン垂涎の傑作である。


一見して、驚くのはシンプルな文字盤だ。数字が除く窓が2つ配されているだけ。実は、これがこの時計の高度なメカニズムを端的に表現している。


11時位置と5時位置の2つの窓は、ジャンピングアワーによる時刻表示。5時位置の窓に現地時間を、11時位置には本国時間を表示する、第2時間帯表示モデルでもあり、ユーザーを旅に誘うようなエレガントな姿を生み出している。


文字盤のセンターに配された針は、分針であり、5時半から10時半にかけてプリントされた目盛りをさして分を表示する。60分に達した針は、瞬時にゼロ分の位置に戻り、扇形の運針を反復するレトログラード表示である。


こうしたコンプリケーションを多重に搭載しながら、ケースは極薄に仕上げ、コレクションが持つ本来の優雅さは、少しも損なわれていない。


ホワイトラッカー文字盤のセンターに施された装飾も美しい。このコレクションらしいケースの6時位置と12時位置で、ベルトアタッチメントを一点で固定する仕組みも、時計の持つシンプルさを際立たせる。


昨年1月、ジュネーブで開催された高級メゾンが中心となって開催している見本市、SIHHにおいて発表されていたモデルで、日本上陸が今か今かと待ち望まれていたモデルであり、2015年1月のSIHHにおいても、ヴァン クリーフ&アーペルの新作に期待を持たせる1本として、大いに注目したい。



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